北中南米における犯罪情勢の現状
外務省の海外安全情報によると、2026年5月27日時点で、北中南米地域では複数の国で危険情報が継続されています。例えば、ガイアナ、トリニダード・トバゴの全土には「レベル1:十分注意してください」が継続されており、殺人や強盗といった凶悪犯罪が多発している状況です。
これらの地域では、けん銃などの凶器を使用した強盗事件が頻繁に発生しており、日本人を含む外国人が狙われるケースが増加傾向にあると報告されています。特に主要都市部では、数人のグループが車やオートバイ、自転車で急接近して襲うなど、手口が多様化している点が特徴です。
犯罪の発生頻度が高い地域においては、政府や警察が犯罪対策特別地区(ZOSO)の指定や非常事態宣言(SOE)の発令、外出禁止令などを実施している場合もあります。しかし、依然として殺人、強盗、銃撃事件、ギャングの抗争などが頻発しており、渡航者にとっては常に警戒が必要な状況と言えるでしょう。
複数国で継続される危険レベル
ガイアナやトリニダード・トバゴでは全土で危険レベル1が継続されており、ジャマイカの一部地域ではレベル2(不要不急の渡航は止めてください)が発令されています。これらの情報は外務省の海外安全ホームページで随時更新されており、渡航を検討する際には最新の情報を確認することが極めて重要です。
特に、トリニダード・トバゴでは過去にアジア系住民を狙った殺人や強盗事件が報告されており、日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除できない状況です。渡航者は、自身の安全を最優先に行動するよう心がけてください。
日本人を含む外国人が狙われる凶悪犯罪の実態
北中南米地域では、外国人観光客や在留邦人が犯罪のターゲットとなる事例が後を絶ちません。ガイアナでは「日本人を含む外国人が狙われる強盗事件が増加傾向にある」と明確に指摘されており、犯人がけん銃等の凶器を所持している可能性も高いと警告されています。
トリニダード・トバゴにおいても、「過去にはアジア系(中国人)住民を狙った殺人や強盗事件が発生しており、日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除されません」との情報が外務省から発出されています。これは、外国人、特にアジア系の外見を持つ人々が特定の犯罪グループから狙われやすい傾向があることを示唆しています。
このような状況を踏まえると、渡航者は常に周囲への警戒を怠らず、必要以上に目立つ行動を避けることが求められます。また、強盗に遭遇した際には、抵抗せずに金品を差し出すなど、自身の生命を最優先する冷静な対応が重要となります。
大規模イベント開催時の注意喚起
2026年には「FIFAワールドカップ2026カナダ、メキシコ、アメリカ大会」が開催されます。このような大規模な国際イベントは、世界中から多くの観光客が集まるため、それに便乗した犯罪が増加する傾向にあります。
人混みでのスリや置き引き、また歓楽街でのぼったくりや詐欺など、様々な手口の犯罪が発生しやすくなるため、イベント期間中の渡航では一層の警戒が必要です。外務省からも、これに伴う注意喚起が発出されています。
観戦や観光を楽しむ際は、荷物から目を離さない、貴重品は分散して携帯する、夜間の一人歩きは避けるなど、基本的な防犯対策を徹底することが重要です。また、公共交通機関を利用する際も、周囲の状況に十分注意を払うようにしてください。
中南米特有の治安リスクと抗議活動
中南米地域では、政治情勢の不安定さや経済格差を背景としたデモや抗議活動が頻繁に発生し、治安悪化の原因となることがあります。例えば、ボリビアでは「抗議活動に関する注意喚起」が発出されており、このような活動が予期せぬ衝突や暴動に発展する可能性も否定できません。
ベネズエラでは、一部地域で「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が継続されており、それ以外の地域でも「レベル2:不要不急の渡航はやめてください」に指定されています。これは、地域の治安が極めて不安定であることを示しており、安易な渡航は避けるべき状況です。
抗議活動やデモに遭遇した場合は、速やかにその場を離れ、決して近づかないようにしてください。また、政治的な話題には深入りせず、現地の状況に関する情報収集を怠らないことが、自身の安全を守る上で不可欠となります。
海外渡航で遭遇しうる一般的な詐欺手口
北中南米に限らず、海外渡航では様々な詐欺手口に遭遇する可能性があります。観光客を狙った典型的な手口としては、親切を装って近づき、金品を騙し取る「親切詐欺」や、法外な料金を請求する「ぼったくり」が挙げられます。また、近年増加しているのが「国際ロマンス詐欺」です。これはインターネット上の出会いを装い、言葉巧みに金銭を要求する手口であり、国籍を問わず被害が発生しています。
特に注意が必要なのは、クレジットカードのスキミング(情報抜き取り)や、偽造パスポート、偽造通貨を売りつけようとする犯罪です。これらの手口は巧妙化しており、一見して判別が難しい場合も少なくありません。不審な人物からの誘いには応じず、安易に個人情報や金銭を提供しないよう、常に警戒心を保つことが肝要です。
また、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを通じて知り合った人物からの投資話や、緊急を装った送金依頼なども詐欺の典型的なパターンです。これらの誘いには決して乗らず、少しでも不審に感じた場合は、家族や信頼できる第三者に相談するようにしてください。
渡航前の準備と緊急時の対応策
海外渡航の際には、事前の準備が自身の安全を大きく左右します。まず、外務省の海外安全ホームページで渡航先の最新情報を必ず確認し、危険情報レベルを把握することが重要です。また、たびレジ(外務省海外旅行登録)に登録することで、緊急時に在外公館(大使館や領事館)からの連絡を受け取ることができます。
渡航中は、貴重品は分散して携帯し、現金やクレジットカードを一つの場所にまとめないようにしてください。パスポートなどの重要書類はコピーを取り、原本とは別の場所に保管することが推奨されます。夜間の外出や、危険とされる地域への立ち入りは極力避け、移動には信頼できる交通機関を利用するようにしましょう。
万が一、犯罪に巻き込まれた場合は、まず自身の安全を確保し、その後、現地の警察に被害届を提出してください。そして、速やかに最寄りの日本大使館または総領事館に連絡し、必要な支援を求めることが大切です。海外旅行保険への加入も、予期せぬトラブルに備える上で非常に有効な手段と言えます。
対策チェックリスト
- 外務省の海外安全情報を常に確認し、最新の危険レベルを把握する。
- 貴重品は分散して携帯し、目立たないように工夫する。
- 夜間の一人歩きや危険とされる地域への立ち入りは避ける。
- 不審な誘いには応じず、安易に個人情報や金銭を提供しない。
- 大規模イベント時は特に警戒を強化し、人混みでのスリや置き引きに注意する。
- 緊急連絡先(現地の日本大使館・総領事館、警察など)を控えておく。
- 海外旅行保険に加入し、万が一の事態に備える。
- たびレジ(外務省海外旅行登録)に登録し、緊急時の連絡体制を確保する。
関連用語
- 海外安全情報:外務省が海外の危険情報を発信する公式情報源であり、渡航前の確認が不可欠です。
- 在外公館:海外における日本の大使館や領事館の総称で、緊急時の支援や情報提供を行います。
- 渡航中止勧告:外務省が国民に対し、対象地域への渡航を中止するよう強く促す、最も高い危険レベルの警告です。
- 国際ロマンス詐欺:インターネット上の出会いを装い、言葉巧みに金銭をだまし取る、世界的に問題となっている詐欺の一種です。
- たびレジ:外務省が提供する海外旅行登録システムで、緊急時に在外公館からの連絡を受け取るために利用します。
よくある質問
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Q北中南米で特に注意すべき犯罪は何ですか?
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A
北中南米では、殺人、強盗、銃器を使用した凶悪犯罪が多発しています。特にガイアナやトリニダード・トバゴでは、日本人を含む外国人が狙われる強盗事件が増加傾向にあるため、十分な警戒が必要です。
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Q危険情報レベルが「レベル1:十分注意してください」の国でも、渡航を控えるべきですか?
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A
レベル1は「その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けるように注意してください」というものです。渡航中止を意味するものではありませんが、常に周囲への警戒を怠らず、最新の治安情報を確認し、安全対策を徹底することが求められます。
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Q万が一、強盗に遭遇した場合、どのように対応すべきですか?
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A
強盗に遭遇した際は、自身の生命を最優先し、抵抗せずに相手の要求に応じることが重要です。その後、安全な場所に移動し、現地の警察に被害届を提出し、最寄りの日本大使館または総領事館に連絡してください。
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Q海外で詐欺に遭った際、どこに相談すれば良いですか?
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A
詐欺に遭った場合は、まず現地の警察に被害届を提出し、その後、最寄りの日本大使館または総領事館に相談してください。クレジットカード詐欺の場合は、速やかにカード会社に連絡し、カードの利用停止手続きを行ってください。
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QFIFAワールドカップ2026観戦予定ですが、どのような点に注意が必要ですか?
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A
大規模イベント開催中は、人混みでのスリや置き引き、ぼったくりなどの犯罪が増加する傾向にあります。貴重品の管理を徹底し、夜間の一人歩きを避け、常に周囲への警戒を怠らないようにしてください。また、外務省からの注意喚起にも注意を払うことが重要です。


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