- レオパレス21が建設したアパートで各住戸を区切る「界壁」が天井裏まで設置されていないなどの建築基準法違反が大量に発覚
- 施工不良は1万棟以上に及び、防火性能・遮音性能の不足が確認された
- コスト削減と工期短縮を優先した企業体質が原因。オーナーは資産価値の毀損、入居者は安全上のリスクを被った
「隣の部屋の会話が聞こえる」「壁が薄すぎる」。レオパレスのアパートに住んだことがある人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。実はその原因は「手抜き工事」でした。
レオパレス21は、全国で約3万9,000棟のアパートを施工・管理する大手不動産会社です。2018年、その施工した建物で建築基準法に定められた「界壁(かいへき)」が設置されていないなどの施工不良が大量に発覚し、日本中を騒がせました。
界壁問題とは
界壁とは、共同住宅の各住戸の間に設置される壁のことです。建築基準法では、この壁を天井裏や小屋裏まで隙間なく設置することが義務付けられています。目的は2つです。
- 防火:火災発生時に隣の住戸への延焼を防ぐ
- 遮音:隣の住戸への音漏れを防ぐ
レオパレスの施工したアパートでは、この界壁が天井の上で途切れている、または使用すべき耐火材や遮音材が基準と異なるケースが大量に見つかりました。つまり天井裏は隣の部屋と筒抜けの状態で、火災時には延焼リスク、日常生活では深刻な騒音問題が発生していたのです。
なぜ手抜き工事が行われたのか
レオパレスが認めた主な原因は以下の通りです。
- コスト圧縮:界壁の設置を省略することで建設コストを削減
- 工期短縮:大量の物件を短期間で建設するために工程を省いた
- 社内検査体制の不備:設計図面と実際の施工の整合を確認する仕組みが形骸化していた
- 営業主導の企業体質:物件の着工数・完成数が優先され、品質管理は後回しにされた
被害の規模
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工不良の棟数 | 約1万棟以上 |
| 入居者への影響 | 最大1万4,000人以上に転居要請 |
| オーナーへの影響 | 資産価値の毀損、空室率の上昇、家賃の減額 |
| レオパレスの対応 | 全棟調査と補修工事の実施 |

かぼちゃの馬車は「家賃保証の嘘」、レオパレスは「建物の品質の嘘」。不動産投資には「物件の市場価値」と「物件の物理的品質」の両方を自分で確認する必要があります。業者の説明だけを信じてはいけません。
まとめ
- レオパレスは界壁の省略や防火材の不備など1万棟以上の建築基準法違反を起こした
- 原因はコスト削減・工期短縮優先の企業体質と検査体制の形骸化
- 不動産投資では建物の物理的な品質も重要な確認ポイント。「大手だから安心」は危険な思い込みだ
よくある質問
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Qレオパレスに住んでいるのですが、自分の部屋は大丈夫ですか?
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A
レオパレスは問題発覚後に全棟調査を実施し、不備のある物件は順次補修工事を進めています。ご自身の物件の状況はレオパレスの公式サイトまたは管理事務所に問い合わせることで確認できます。
【出典】参考URL
- レオパレス21 – Wikipedia:施工不良問題の経緯
- 国土交通省:建築基準法違反への対応


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