- ポップアップ詐欺(サポート詐欺)とは、ウェブ閲覧中に突然「ウイルスに感染しました」「今すぐ電話を」という偽の警告画面を表示させ、電話した先で遠隔操作や有料サービス契約に誘導する詐欺だ。
- IPA(情報処理推進機構)が2025年版の脅威として主要脅威に位置づけており、警告音・全画面表示でパニックを引き起こし、電話した先で偽のサポート員がパソコンを遠隔操作して個人情報や金銭を奪う。
- これを知っておけば、「警告が出たら画面を閉じるかデバイスの電源を切るだけでよく、絶対に電話してはいけない」という正しい対処ができる。
【深掘り】これだけは知っておけ
ポップアップ詐欺の手口は次の段階で進みます。①ウェブ閲覧中(特に広告をクリックした後、または悪意あるサイトへの誘導後)に全画面の偽警告ポップアップが表示される。②「ウイルスに感染しています」「個人情報が流出しています」「マイクロソフト(またはアップル)からの緊急警告」などと表示され、警告音が鳴り続けて閉じられなくなる。③画面上に「今すぐ電話を」と称するフリーダイヤルが表示される。④電話すると「テクニカルサポート」を名乗る人物が出て、「問題を解決するためにリモートアクセスが必要」と言い遠隔操作ソフトをインストールさせる。⑤遠隔操作中に銀行口座・クレジットカード情報を盗む、または「修理費」「セキュリティソフト代」として高額の支払いを求める。IPAの「情報セキュリティ10大脅威2025」で主要脅威として取り上げられています。
電話をかけてしまった場合の対処は①すぐに電話を切る、②遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合はインターネット接続を切断する(LANケーブルを抜くかWi-Fiをオフにする)、③パソコンを再起動してリモートアクセスソフトをアンインストールする、④銀行口座・クレジットカードの不正利用を確認し、疑いがあれば金融機関に連絡する、⑤IPA安心相談窓口(03-5978-7509)または#9110に相談する、という手順です。
被害を防ぐための日常的な対策として、①ブラウザの広告ブロック機能を有効にする、②OSとブラウザを最新バージョンに保つ、③怪しいウェブサイト・広告はクリックしない、④「リモートアクセスを許可してください」という要求は全て拒否する、という4点を押さえておけば、ポップアップ詐欺への対抗力が大幅に上がります。また家族・高齢の親御さんに「画面に警告が出ても電話してはいけない」という事実を事前に伝えておくことが被害防止に直結します。
ポップアップ詐欺の手口の流れと各段階の対処
| 段階 | 詐欺師の行動 | 正しい対処 |
|---|---|---|
| ①警告表示 | 偽の全画面警告・警告音を出す | 閉じる・電源を切る(電話しない) |
| ②電話誘導 | 「今すぐ電話を」と表示 | 絶対に電話しない |
| ③遠隔操作 | リモートアクセスソフトを入れさせる | インターネットを切断して再起動 |
| ④金銭要求 | 修理費・ソフト代・振込を求める | 支払わず金融機関と警察に連絡 |
典型的なフレーズ・文脈

マイクロソフトのサポートセンターです。あなたのパソコンが深刻なウイルスに感染しており、今すぐ対処しないと個人情報が全て流出します。問題を修復するために、画面を共有させてください。こちらからリモートで作業します。
マイクロソフトを名乗ってパニックを誘い遠隔操作ソフトのインストールを求めるポップアップ詐欺の典型的な電話口でのフレーズです。本物のマイクロソフトはこのような電話をかけません。

IPA(情報処理推進機構)は、ウェブ閲覧中に偽のウイルス警告を表示してサポートセンターへの電話を誘導するポップアップ詐欺(サポート詐欺)が急増していると注意喚起しています。警告が表示されたら電話せず、画面を閉じるかデバイスの電源を切ることが最初の対処です。
IPAの注意喚起をもとにポップアップ詐欺の増加と対処法を伝える報道番組のキャスターを想定した表現です。

その警告画面は偽物です。電話しないでください。ブラウザを閉じるか、それでも閉じられなければPCの電源ボタンを長押しして強制終了してください。遠隔操作ソフトをインストールしてしまった場合は、今すぐインターネットを切断してIPA安心相談窓口(03-5978-7509)に電話してください。
IPA安心相談窓口の担当者がポップアップ詐欺に遭遇した利用者に正確な初動対処を案内する場面を想定しています。
困ったときの相談窓口
| 窓口名 | 電話番号 | 受付時間 | 対応内容 |
|---|---|---|---|
| IPA安心相談窓口 | 03-5978-7509 | 平日 10:00〜12:00、13:30〜17:00 | サイバー犯罪・不正アクセス・ポップアップ詐欺の相談 |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 平日 8:30〜17:15(各都道府県で異なる) | 詐欺被害届・遠隔操作被害の相談 |
| 消費者ホットライン | 188 | 年末年始除く毎日 | 不当なサポート料請求の相談 |
【まとめ】3つのポイント
- 警告が出ても電話しない・画面を閉じるだけでよい:ポップアップの警告は全て偽物です。電話した瞬間から被害が始まります。
- 遠隔操作を許可したら即座にネット切断:リモートアクセスソフトをインストールしてしまったら今すぐネットを切断してIPA安心相談窓口(03-5978-7509)に連絡してください。
- 家族への事前共有が最大の防衛策:特に高齢の家族に「画面に警告が出ても電話してはいけない」と事前に伝えておくことで被害を防げます。
よくある質問
-
Q電話してしまいました。どうすればいいですか?
-
A
まず今すぐ電話を切ってください。遠隔操作ソフトをインストールしていた場合はインターネット接続を切断し、PCを再起動してアンインストールします。クレジットカード番号や銀行口座情報を伝えた場合は金融機関に連絡して不正利用を止めます。IPA安心相談窓口(03-5978-7509)に状況を説明して次の手順を確認してください。
-
Q警告が表示されただけで本当にウイルスに感染しましたか?
-
A
警告が表示されただけでは感染していません。ポップアップ警告は画面上に表示されるだけで、PCに実際には何も起きていない偽の演出です。電話せずに画面を閉じれば問題ありません。ただし心配な場合は、市販のセキュリティソフトでスキャンして確認してください。
-
Qスマートフォンでも同様の詐欺が起きますか?
-
A
起きます。スマートフォンでも同様の偽警告ポップアップが表示されることがあります。対処はPCと同じで、アプリを強制終了するか電源を切ってください。電話番号をタップしないことが最重要です。iPhoneやAndroidでは本物のAppleやGoogleが「今すぐ電話を」という警告をブラウザ上で表示することはありません。
-
Qポップアップ詐欺とセクストーションとの違いは何ですか?
-
A
脅す内容と資金の奪い方が違います。ポップアップ詐欺は偽のウイルス警告でパニックを誘い、遠隔操作や偽サポート料で金銭を奪います。セクストーションは「あなたの性的な映像を撮影した」という虚偽または実際の映像を持ち出して「ばらまく」と脅し、金銭を要求します。どちらもデバイスを悪用した脅迫型の詐欺ですが、ポップアップ詐欺はその場のパニックを利用し、セクストーションは継続的な恐怖と恥を利用します。
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この手口が実際に使われた事件
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【出典】参考URL
https://www.ipa.go.jp/security/10threats/:IPA情報セキュリティ10大脅威2025でサポート詐欺が主要脅威に掲載の根拠
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2023/mgdayori20230901.html:IPA安心相談窓口・電源OFF・切断が最優先という対処法の根拠


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