燻製ニシンの虚偽とは?論点をずらす詭弁の罠

心理テクニック
燻製ニシンの虚偽とは?ざっくりと3行で
  • 燻製ニシンの虚偽とは、本来の問題から意図的に注意をそらし、関係のない話題に引き込んで論点を変えてしまう詭弁のことだ。
  • 詐欺師はこれを使い、都合の悪い指摘をされると別の話に飛ばし元の疑問に答えないまま話を進めてくる
  • 仕組みを知っておけば、本題への答えが来ているかを確かめる視点が持てて、論点をすり替える詐欺の話法に踏みとどまれる。

【深掘り】これだけは知っておけ

燻製ニシンの虚偽のこわさは、話が自然に流れているように見えながら、いつの間にか最初に聞きたかったことに答えが返ってきていない点です。話が上手な詐欺師ほど、この論点ずらしをスムーズに行います。

燻製ニシンの虚偽は、英語でレッド・ヘリングとも呼ばれ、本来議論すべき問題から注意をそらし、無関係または関連性の薄い別の話題を持ち込むことで、論点を変えてしまう論理的な誤りです。名前は19世紀のジャーナリストが使ったたとえ話に由来するとされます。猟犬が強烈な臭いを放つ燻製ニシンに気を取られてしまうように、本来追うべき議題から外れてしまう。関連性の誤謬の一形態であり、意図的に行う場合は詭弁となります。

詐欺の場面では、被害者の正当な疑問をかわすために使われます。なぜ出金できないのですかと聞けば、それより今は市場の動きが重要でして、と別の話に飛ばす。手数料の根拠は何ですかと問えば、他の成功者はみんなこの段階を乗り越えてきましたよ、と関係のない話に変える。元の質問には答えないまま、別の方向へ話を流す。気づかないうちに、最初の疑問がうやむやにされてしまいます。

見抜くポイントは、自分の質問に対して直接の答えが返ってきているかを確かめることです。話が面白くなっても、元の疑問に答えてもらっていないと感じたら、それは論点をずらされているサインです。なぜ出金できないのか、その一点を繰り返し問い直してみてください。

対策はシンプルです。自分が最初に聞きたかったことを書き留めておき、会話の流れがどれだけ変わっても、その答えが返ってきたかを確認する。答えが返ってこないまま別の話が続くなら、意図的に論点をずらされている可能性があります。重要な疑問は一度だけでなく、形を変えて繰り返し問いかけてみてください。それでも直接答えが来ないなら、その相手は答えを持っていないか、答えたくない理由があるのだと考えられます。

燻製ニシンの虚偽が悪用される場面

場面使われる論点ずらし見抜くポイント
投資詐欺の出金拒否出金の話を市場動向や別の話題に飛ばす元の質問への直接の答えがない
悪質な勧誘契約内容の疑問を成功事例の話にすり替える疑問に対して別の話が来る
ロマンス詐欺なぜ会えないかを別の感情的な話にずらす具体的な理由の説明を避ける

典型的なフレーズ・文脈

燻製ニシンの虚偽を悪用し出金の疑問を別の話にすり替える詐欺師のイラストアイコン
詐欺師

出金の件ですね。それよりも今は絶好の相場が来ていまして、ここで追加入金しておくと倍になる可能性があります。これを逃すと本当にもったいないですよ。

出金の疑問に答えず相場の話に論点を飛ばし、追加入金への誘導に使う、燻製ニシンの虚偽を悪用した典型的な論点ずらしです。

論点ずらしの詐欺手口を報じるニュースキャスターのイラストアイコン
キャスター

専門家は、疑問を指摘すると別の話題に飛ばして答えを避ける手口があるとして、自分の質問に直接の答えが返ってきているかを確認するよう呼びかけています。

論点ずらしの詐欺手口を解説する報道番組や、専門家による注意喚起を想定した表現です。

元の質問を繰り返す大切さを助言する消費生活相談員のイラストアイコン
専門家

話が流れても、最初に聞きたかったことに答えが来ているか確かめてください。答えが来ないまま別の話が続くなら要注意。188に相談しながら整理しましょう。

消費生活相談員が、元の質問への答えを確かめる習慣を予防の観点から助言する場面を想定しています。

困ったときの相談窓口

論点をずらされ続け疑問が解決しないまま被害を受けた場合などは、以下の窓口に相談できます。

窓口名電話番号受付時間対応内容
消費者ホットライン188地域の窓口に準ずる契約トラブル・悪質商法全般
金融庁 詐欺的な投資に関する相談ダイヤル0570-050588平日 10:00〜17:00(Webは24時間)詐欺的な投資勧誘の相談
警察相談専用電話#9110平日 8:30〜17:15(各都道府県で異なる)詐欺被害・悪質な勧誘の相談

【まとめ】3つのポイント

  • 正体は論点ずらし:燻製ニシンの虚偽は、本題から注意をそらし関係のない話に引き込む詭弁です。
  • 話が流れても元の問いを忘れない:都合の悪い指摘をされると別の話に飛ばし、元の疑問を消します。
  • 直接の答えが来たか確かめる:話が進んでも自分の質問に答えが返っているか確認。来なければ要注意です。

よくある質問

Q
燻製ニシンの虚偽はなぜ詐欺に使われるのですか?
A

都合の悪い疑問に答えずに済む、最も手軽な方法だからです。なぜ出金できないのか、手数料の根拠は何かといった核心的な疑問を正面から受ければ、答えられません。そこで別の話題に飛ばし、元の疑問をうやむやにする。話が続いているうちに、最初に聞きたかったことを問い直すタイミングが過ぎてしまう。これが狙いです。

Q
論点をずらされていると気づいたとき、どうすればいいですか?
A

元の質問に戻してください。すみません、最初に聞いた、なぜ出金できないのかについて、まず答えていただけますかと、落ち着いて繰り返し問い直す。話が上手に流れても、自分が聞きたいことに直接の答えが来ていないなら、それはずらされています。重要な疑問はメモしておき、答えが来るまで問い続けましょう。

Q
話が面白くて気づかなかったのですが、これは騙されているのですか?
A

話が面白い相手ほど、論点ずらしが上手い可能性があります。会話を振り返って、自分が最初に持っていた疑問に答えが返ってきたかを確かめてください。楽しい会話だったとしても、核心的な疑問が未回答のままなら要注意です。今からでも遅くありません。あの件についてもう一度聞いていいですかと、問い直すことができます。

Q
燻製ニシンの虚偽とストローマン論法の違いは何ですか?
A

ずらし方の対象が違います。燻製ニシンの虚偽は、議論のテーマ自体を別の話題に切り替えて論点をそらします。ストローマン論法は、相手の主張を歪めて別の主張にすり替え、その偽の主張を攻撃します。前者は話題を替える、後者は相手の意見を捻じ曲げるという違いがあります。どちらも元の問いへの正直な答えから逃げる手法です。

コメント

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