2019年 刑法犯認知件数の全体像と推移
統計ダッシュボードWebAPIのデータによると、2019年の日本の刑法犯認知件数は748,494件でした。これは前年の2018年の817,354件、さらに2017年の915,060件と比較しても減少しており、刑法犯認知件数は継続的な減少傾向を維持していることが明らかになっています。この減少は、長期的な社会情勢の変化や、警察による防犯活動、国民の防犯意識の向上などが複合的に影響していると考えられます。犯罪件数が減少することは、社会の安全性が高まっている一つの指標と言えるでしょう。
罪種別の動向:窃盗犯、知能犯、粗暴犯の傾向
2019年の刑法犯認知件数の減少は、特定の罪種が大きく影響しています。主要な罪種である窃盗犯、知能犯、粗暴犯それぞれの動向を確認し、当時の犯罪状況をより深く理解することが重要です。
窃盗犯の減少が全体を牽引
2019年の窃盗犯認知件数は486,797件となりました。これは刑法犯全体の過半数を占める主要な罪種であり、前年の2018年の539,656件と比較しても大幅に減少しています。この窃盗犯の減少が、刑法犯全体の認知件数減少に最も大きく寄与していると分析できます。侵入盗や自転車盗、万引きなどの減少が、全体の犯罪統計に与える影響は大きいと言えるでしょう。
知能犯・粗暴犯も減少傾向
知能犯(詐欺や横領など、知的な手段を用いる犯罪)の認知件数は2019年に38,814件を記録しました。これは2018年の42,594件から減少しています。また、粗暴犯(暴行、傷害、脅迫など、暴力的な手段を用いる犯罪)の認知件数も2019年に40,995件となり、2018年の43,232件から減少傾向を示しています。これらの罪種も減少傾向にあることは、社会全体の治安改善に繋がるポジティブな動きであると言えるでしょう。
刑法犯検挙状況と検挙率の推移
犯罪の認知件数だけでなく、検挙状況も治安状況を測る上で重要な指標です。2019年の刑法犯検挙件数は289,412件、検挙人員は188,371人でした。
検挙率(認知件数に対する検挙件数の割合)を見ると、2019年は約38.7%(289,412件 ÷ 748,494件)に上昇しています。これは2018年の約36.4%(297,752件 ÷ 817,354件)、2017年の約34.1%(312,111件 ÷ 915,060件)と比較しても着実に上昇しており、警察の捜査能力や科学捜査の進展が検挙率の向上に貢献していると考えられます。検挙率の上昇は、犯罪抑止力にも繋がり、社会の安全安心に寄与すると言えるでしょう。
対策チェックリスト
- 自宅の鍵は二重ロックにするなど、防犯対策を強化しましょう。
- 不審な電話やメール、SMSには安易に応じず、すぐに警察や家族に相談しましょう。
- 外出時は貴重品を肌身離さず持ち、周囲への警戒を怠らないようにしましょう。
- 地域の防犯活動に積極的に参加し、地域全体の防犯意識を高めましょう。
- 防犯カメラやセンサーライトの設置など、物理的な防犯設備も検討しましょう。
- インターネット利用時には、セキュリティソフトを導入し、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保ちましょう。
- 不審な人物を見かけた際は、110番通報や地域住民への声かけなど、速やかに適切な行動を取りましょう。
よくある質問
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Q刑法犯認知件数とは何ですか?
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A
刑法犯認知件数とは、警察が犯罪の発生を認知した件数のことを指します。実際に検挙されたか否かに関わらず、犯罪として発生した疑いがある全ての事案が計上されます。
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Q検挙率が上がると、どのような良い影響がありますか?
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A
検挙率が上がることで、犯罪者が捕まる可能性が高まり、犯罪抑止力として機能します。また、被害者の救済や、社会の安全安心感の向上にも繋がると考えられます。
この記事と一緒に知っておきたい用語
| 用語 | この記事との関連 |
|---|---|
| 特殊詐欺 | 2019年の刑法犯の統計で特殊詐欺は知能犯の主要カテゴリとして分析対象 |
| 投資詐欺 | 被害額ベースでは投資詐欺が刑法犯の中で突出した影響を持つ |
| フィッシング詐欺 | サイバー犯罪の増加が刑法犯全体の傾向に影響を与えている |


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