2020年の知能犯認知件数とサイバー空間の変化
統計ダッシュボードのデータによると、2020年の「知能犯認知件数」は29,193件となりました。これは2019年の36,031件と比較して減少している傾向にあります。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、社会全体でデジタル化が急速に進展した年として記憶されています。リモートワークやオンラインサービス利用の拡大により、私たちの生活はサイバー空間と一層密接になりました。このような環境変化は、同時にサイバー犯罪のリスクを高める要因ともなり、公的機関からは様々な注意喚起が発せられることとなりました。
サイバー犯罪の多様化と公的機関の警鐘
知能犯認知件数自体は減少傾向を示しているものの、サイバー空間における脅威は多様化し、その巧妙さを増していると公的機関は指摘しています。2020年当時、特に懸念されたのは、インターネットの利用機会が増えたことによる、新たな手口や被害の拡大です。警察庁では、不正アクセス行為の発生状況や、コンピュータウイルスに関する相談状況などを継続的に公表し、国民への注意喚起を行っています。
特に、以下のようなサイバー犯罪の手口が、この時期に顕著な脅威として認識されておりました。
- フィッシング詐欺:金融機関や大手企業などを装い、偽のウェブサイトへ誘導して個人情報や認証情報をだまし取る手口です。
- ビジネスメール詐欺(BEC):取引先や経営層になりすまし、偽の指示で金銭をだまし取る詐欺です。
- ランサムウェア:コンピュータのデータを暗号化し、復旧と引き換えに身代金を要求する悪質なソフトウェア攻撃となります。
- 不正アクセス:他人のIDやパスワードを不正に入手し、オンラインサービスやシステムに侵入する行為です。
これらの手口は、個人のみならず企業や組織にとっても深刻な被害をもたらす可能性があり、サイバーセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。
サイバー犯罪から身を守るための対策チェックリスト
サイバー犯罪の被害を防ぐためには、日頃からの意識と具体的な対策が不可欠です。以下のチェックリストを参考に、セキュリティ対策を見直しましょう。
対策チェックリスト
- OSやソフトウェアは常に最新の状態にアップデートする
- セキュリティソフトを導入し、定期的にウイルススキャンを実施する
- 推測されにくい複雑なパスワードを設定し、使い回しは避ける
- 二段階認証(多要素認証)を積極的に利用し、セキュリティを強化する
- 不審なメールやSMS、添付ファイルは安易に開かず、送信元を確認する
- 見慣れないウェブサイトやURLにはアクセスしないよう注意する
- 個人情報や口座情報などを安易に入力しない
- 定期的にバックアップを取り、万が一の事態に備える
よくある質問
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Q2020年の知能犯認知件数が減少した背景は何ですか?
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A
2020年の知能犯認知件数の減少は、全体的な犯罪認知件数の減少傾向と関連している可能性があります。ただし、サイバー空間での犯罪手口は巧妙化・多様化しており、全てのサイバー犯罪が知能犯として計上されるわけではないため、件数減少がそのまま脅威の減少を意味するわけではありません。
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Qサイバー犯罪の被害に遭った場合、どうすれば良いですか?
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A
サイバー犯罪の被害に遭った、あるいはその可能性がある場合は、速やかに警察(サイバー犯罪相談窓口など)に相談することが重要です。また、金融機関やサービス提供事業者にも連絡し、被害拡大の防止に努める必要があります。
この記事と一緒に知っておきたい用語
| 用語 | この記事との関連 |
|---|---|
| フィッシング詐欺 | サイバー犯罪の認知件数でフィッシングが最大の割合を占める |
| ソーシャルエンジニアリング | 技術と心理操作を組み合わせたサイバー攻撃が高度化している |
| シムスワップ | サイバー犯罪の新手口としてSIMスワップ被害が統計に計上され始めた |


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