2017年の知能犯認知件数とサイバー犯罪の関連性
統計ダッシュボードWebAPIのデータによると、2017年の知能犯認知件数は40,200件となりました。これは前年の2016年が45,778件であったことと比較すると減少傾向にあり、2015年の43,622件からも減少していることが分かります。知能犯とは、詐欺、横領、偽造など、欺罔(ぎもう)行為や虚偽の事実に基づき財産を不法に取得する犯罪の総称です。
この知能犯の中には、インターネットや情報通信技術を悪用したサイバー犯罪が深く関与しています。特に2017年頃は、情報技術の進化に伴い、犯罪の手口も巧妙化・多様化しており、従来の対面型詐欺から、オンラインを介した非対面型詐欺への移行が顕著になりつつある時期でした。警察庁の発表などを見ても、サイバー空間における脅威は依然として高い水準で推移しており、知能犯全体の認知件数が減少する中でも、サイバー空間を悪用した犯罪への警戒は引き続き求められていました。
2017年におけるサイバー犯罪の主な手口
2017年当時、サイバー犯罪の手口は多岐にわたり、個人から企業まで幅広い対象が狙われました。主な手口としては、以下のようなものが挙げられます。
- フィッシング詐欺:金融機関や大手企業などを装った偽のメールやSMSを送りつけ、偽サイトへ誘導してIDやパスワード、クレジットカード情報などをだまし取る手口です。
- ランサムウェア:コンピュータのデータやシステムを暗号化し、復旧と引き換えに金銭(身代金)を要求する悪質なソフトウェア攻撃です。2017年には「WannaCry」などの大規模なランサムウェア攻撃が世界的に発生し、日本国内でも大きな被害が報じられました。
- ビジネスメール詐欺(BEC):企業の経営者や取引先になりすまし、偽の指示で金銭をだまし取る手口で、特に企業に甚大な被害をもたらす可能性がありました。
- 不正アクセス:他人のIDやパスワードを不正に入手し、オンラインサービスやシステムに侵入する犯罪です。これにより、個人情報の窃盗やサービスの悪用が行われることがあります。
これらの手口は、情報通信技術の発展とともに進化し、被害を未然に防ぐための対策が急務となっていました。特に巧妙化する手口に対しては、個人や企業の情報リテラシー向上が不可欠であると言えるでしょう。
サイバー犯罪から身を守るための対策
サイバー犯罪の脅威は年々変化していますが、基本的な対策は2017年当時から現在に至るまで変わらず重要です。以下のチェックリストを参考に、日頃からの対策を徹底してください。
対策チェックリスト
- OSやソフトウェアは常に最新の状態にアップデートする。
- セキュリティソフトを導入し、定義ファイルを常に最新にする。
- 安易なパスワードは使用せず、複雑で推測されにくいものを設定し、使い回さない。
- 不審なメールやSMS、添付ファイルは安易に開かず、送信元を必ず確認する。
- 二段階認証や多要素認証(MFA)を積極的に利用する。
- 心当たりのないURLはクリックせず、公式サイトからアクセスする習慣をつける。
- 重要なデータは定期的にバックアップを取得し、オフラインで保管する。
- 万が一被害に遭った場合は、速やかに警察や関連機関に相談する。
よくある質問
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Q2017年の知能犯認知件数が減少した背景には何がありますか?
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A
知能犯認知件数の減少は、警察による取り締まり強化や、国民の防犯意識の向上など、複数の要因が考えられます。しかし、サイバー空間での犯罪は依然として発生しており、手口の巧妙化が進んでいた時期でもあります。
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Qランサムウェア対策として、2017年当時から最も重要なことは何ですか?
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A
ランサムウェア対策として最も重要なのは、OSやソフトウェアの定期的なアップデートと、重要なデータのバックアップです。これにより、既知の脆弱性を悪用した攻撃を防ぎ、万が一感染してもデータを復旧できる可能性が高まります。
この記事と一緒に知っておきたい用語
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|---|---|
| フィッシング詐欺 | サイバー犯罪の認知件数でフィッシングが最大の割合を占める |
| ソーシャルエンジニアリング | 技術と心理操作を組み合わせたサイバー攻撃が高度化している |
| シムスワップ | サイバー犯罪の新手口としてSIMスワップ被害が統計に計上され始めた |


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