マッチングアプリ詐欺とは?恋心を悪用する手口と防衛策

犯行スキーム
マッチングアプリ詐欺とは?ざっくりと3行で
  • マッチングアプリで恋愛感情を抱かせた後、投資・送金・高額商品の購入などを持ちかけて金銭を騙し取る詐欺のこと!
  • ターゲットの寂しさや恋愛への期待を突き、信頼関係を時間をかけて築いてから金銭を要求するため、被害に気づきにくい仕組みだ
  • 知っておくことでロマンス詐欺・結婚詐欺・投資詐欺への勧誘を早期に見抜けるようになり、会ったことのない相手への送金という最大の地雷を踏まずに済む
マッチングアプリ詐欺の手口を4コマ漫画で解説。アプリで出会った美女に恋愛感情を抱いた男性が投資サイトへ誘導され200万円を騙し取られる実例
①マッチングアプリで好みの女性からいいねが届き舞い上がる男性。②LINEで投資を勧められ信頼して少額から入金する。③出金できず相手も既読無視になり200万円の被害に気づく。④賠償罪子が恋は盲目だが詐欺師には狙い目だと断じる。

この4コマのケースは、マッチングアプリ詐欺の中でも特に被害額が大きくなりやすいロマンス投資詐欺の典型パターンを描いたものです。好みの女性からアプローチがあり、メッセージを重ねるうちに恋愛感情が芽生えるという流れは、まさに詐欺師が計算通りに仕掛けた導線でしょう。

被害者が最も判断力を失うポイントは、相手への好意がフィルターとなり、不自然な要求を正当化してしまう瞬間にあります。冷静に考えれば、会ったこともない相手に投資サイトを勧められる状況は異常ですが、恋愛感情が絡むとその違和感を打ち消してしまうのです。詐欺師はこの心理を熟知しており、わざと数週間かけてメッセージを重ねるなど、信頼構築に時間を投資してきます。

自分の身を守るための鉄則は明確で、実際に会って素性を確認するまで、一切の送金・投資をしないことに尽きます。万が一被害に遭った場合は、やり取りのスクリーンショットと振込記録を保全した上で、すぐに警察相談専用電話#9110や弁護士に連絡してください。振り込め詐欺救済法により、口座凍結からの被害回復が可能なケースもあります。

【深掘り】これだけは知っておけ

一見すると素敵な出会いに見えるが、実は最初から金銭を奪うことだけが目的の計画的な犯行であり、恋愛感情という最も判断力が鈍る心理状態を悪用して被害者を追い込んでいく

マッチングアプリ詐欺が危険なのは、被害者が騙されていることに気づかないまま長期間お金を払い続ける点にあります。詐欺師はまずプロフィールを作り込み、数週間から数か月かけてメッセージのやり取りを重ね、信頼と好意を築いていきます。十分に心を開かせてから、将来のためにと投資を勧めたり、トラブルを装って送金を依頼したりするのが典型的な流れです。

警察庁の発表によると、SNS型ロマンス詐欺の当初接触ツールがマッチングアプリだったケースは令和5年時点で男性190件・女性138件にのぼります。2025年には新潟県で約987万円、大分県で約1,440万円といった高額被害事例も報道されており、被害額は数百万円から1,000万円超に達することも珍しくありません。手口はロマンス詐欺(恋愛感情の悪用)投資詐欺(暗号資産やFXへの誘導)結婚詐欺(結婚を餌にした金銭要求)デート商法(高額商品の購入強要)マルチ商法への勧誘など多岐にわたります。

アプリ内のやり取りからLINEなど外部のメッセージアプリへ誘導された瞬間が最も危険なタイミングです。怪しいと見抜くためのチェックポイントは、会ったことがない相手からお金の話が出たら100%詐欺だと判断すること。どれだけ親密に感じても、実際に会って素性を確認するまで一切の送金・投資をしないのが鉄則です

典型的なフレーズ・文脈

詐欺の手口を使う犯人のイラストアイコン
詐欺師

二人の将来のために、一緒に投資で資産を増やそう。私も同じサイトで運用してるから安心して。まずは少額からでいいよ。

マッチングアプリで数週間やり取りを重ねた後、相手が投資サイトへ誘導する場面です。最初は少額から始めさせ、偽のサイト上で利益が出ているように見せかけて追加入金を促します。実際には詐欺サイトなので出金できず、最終的に相手と連絡が取れなくなるのが典型パターンです。

ニュースキャスターのイラストアイコン
キャスター

マッチングアプリを通じたロマンス詐欺の被害が全国で急増しています。恋愛感情を利用した巧妙な手口で、被害額が1,000万円を超えるケースも相次いでいます。

ニュース番組でマッチングアプリ詐欺の被害拡大を報じるシーンです。警察庁はSNS型ロマンス詐欺として警戒を呼びかけており、2025年には大手マッチングアプリも本人確認の強化やSNS誘導メッセージのブロック機能を導入するなど対策に乗り出しています。

法律の専門家のイラストアイコン
専門家

会ったことのない相手からお金の話が出た時点で、どんな理由であれ詐欺だと思ってください。やり取りのスクリーンショットと振込記録はすべて保存しておいてください。

弁護士がマッチングアプリ詐欺の被害相談を受けた際にまず伝える言葉です。相手の特定が困難なケースが多いため、アプリ上のメッセージ・LINEのやり取り・振込明細など、あらゆる証拠を早期に確保しておくことが被害回復の鍵になります。

【まとめ】3つのポイント

  • 恋は盲目、詐欺師はその目隠しの達人:マッチングアプリ詐欺は恋愛感情という人間の最も強い感情を武器にする。好意を抱いた相手の言葉を疑えなくなることが、被害の根本原因
  • 狙われるのは寂しさと承認欲求:出会いを求める焦りや、自分を理解してくれる人が現れたという喜びが判断力を鈍らせる。詐欺師はその心理を計算して、何週間もかけて信頼を構築してくる
  • 会う前の送金は絶対NG、証拠保全が最大の武器:どんな理由でも実際に会っていない相手にお金を渡さないこと。被害に遭った場合はスクリーンショット・振込明細を保存し、警察(#9110)や弁護士にすぐ相談すること

よくある質問

Q
マッチングアプリで出会った相手が詐欺師かどうかを見分ける方法はありますか?
A

いくつかの危険サインがあります。すぐにLINEなど外部アプリへ誘導してくる、プロフィール写真がモデルのように整いすぎている、会うことを避けつつ投資や送金の話を持ち出す、急速に将来の話や結婚の話を進めてくる、といった特徴が複数当てはまる場合は高確率で詐欺です。特に会う前にお金の話が出たら、理由を問わず詐欺と判断して構いません。

Q
マッチングアプリ詐欺で騙し取られたお金は取り戻せますか?
A

取り戻せる可能性はありますが、容易ではありません。銀行振込の場合は振り込め詐欺救済法に基づく口座凍結と被害回復分配金の申請が考えられます。クレジットカード決済ならチャージバック(取引取消し)を請求できる場合もあります。いずれも証拠の確保とスピードが重要なので、気づいた時点ですぐに警察と振込先の金融機関、そして弁護士に連絡してください。

Q
マッチングアプリ自体は安全なのですか?
A

インターネット異性紹介事業届を出している大手マッチングアプリは、本人確認や24時間監視体制などの安全対策を導入しています。ただし、どんなに対策を講じても悪質なユーザーが紛れ込むリスクはゼロにはなりません。アプリの安全性に頼りすぎず、自分自身でも相手の素性を確認し、外部アプリへの誘導やお金の話には警戒する姿勢が大切です。

Q
マッチングアプリ詐欺とロマンス詐欺との違いは何ですか?
A

ロマンス詐欺は恋愛感情を悪用して金銭を騙し取る手口の総称であり、SNS・メール・出会い系サイトなど接触手段を問いません。マッチングアプリ詐欺はその中でもマッチングアプリを舞台にしたケースを指し、ロマンス詐欺に加えて投資詐欺・結婚詐欺・デート商法・マルチ商法の勧誘なども含む、より広い概念です。

【出典】参考URL

https://frauddetection.cacco.co.jp/media/fraud-access/13210/ :かっこ株式会社によるマッチングアプリ詐欺の手口5選と被害事例の解説
https://bengoshi-h.info/sagi/matching-app-scam/ :弁護士保険ステーションによる2025年のマッチングアプリ詐欺被害事例と見分け方の解説
https://consumer.vbest.jp/columns/8713/ :ベリーベスト法律事務所によるマッチングアプリ詐欺の種類・特徴と対処法の解説
https://anshin-security.docomo.ne.jp/security_news/site/column038.html :NTTドコモあんしんセキュリティによるマッチングアプリ詐欺の手口と対策の解説
https://www.keijihiroba.com/crime/matchingapp-romance-fraud.html :刑事事件弁護士相談広場によるロマンス詐欺の手口・背景・罰則の解説

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