- 電話や郵便等を使って対面せずに現金を騙し取る犯罪のこと!
- ターゲットの親族への情愛や公的機関への信頼感を突き、ATM操作や自宅への訪問を通じて資産を収奪する仕組みだ。
- 知っておくことで突然の電話に対するパニックを防げるし、留守番電話設定や防犯機能付き電話の導入で物理的に犯人をシャットアウトできる。

漫画で描かれている事例は、特殊詐欺の中でも最も古典的でありながら、いまだに被害が後を絶たない「オレオレ詐欺」の典型的な手口です。犯行グループは、まず電話で息子や孫になりすまし、ターゲットである高齢者の警戒心を解きます。
次に、「事故を起こした」「相手がヤクザだ」「会社の金を使い込んだ」などと嘘のトラブルをでっち上げます。これにより被害者はパニック状態に陥り、冷静な判断能力を失ってしまいます。犯人は考える時間を与えないよう、「今日中にお金が必要」と急かすのが特徴です。さらに、銀行振込ではなく、漫画のように息子の関係者を装った「受け子」が直接現金を受け取りに来るケースも増えています。
被害を防ぐための最大の対策は、電話でお金の話が出たら、どんなに緊急の用件であっても一旦電話を切ることです。そして、必ずあらかじめ知っている息子さん本人の電話番号にかけて事実確認を行うか、すぐに警察や家族に相談してください。「自分は騙されない」という過信は禁物です。
【深掘り】これだけは知っておけ
特殊詐欺の背後には、実行役の出し子や受け子、そして指示役といったピラミッド型の組織が存在します。彼らは名簿屋から入手した情報を基に、被害者の家族構成や資産状況を把握した上で攻撃を仕掛けてくるのです。単なる嘘つきではなく、心理学を悪用して論理的な思考を停止させるプロであると認識しなければなりません。
典型的なフレーズ・文脈

カバンを置き忘れて会社に大損害を出した。今日中に現金を用意しないとクビになる。

厚生労働省の職員ですが、介護保険料の還付金があります。期限は今日までなので、今すぐATMへ向かってください。

犯人は警察官や銀行員になりすまして訪問してきますから、暗証番号を聞いたりカードを預かったりする行為は100パーセント詐欺だと断定してください。
【まとめ】3つのポイント
- 姿の見えないデジタル追いはぎ:電話一本であなたの懐に手を伸ばしてくる、物理的な接触を伴わない強奪行為
- 正常性バイアスのハッキング:自分だけは大丈夫という思い込みを、恐怖と焦りの感情で上書きしてくる心理攻撃
- 電話の防犯機能という盾:犯人との会話を物理的に発生させないナンバーディスプレイや自動録音機による事前の防御
よくある質問
- Q特殊詐欺とフィッシング詐欺との違いは何ですか?
- A特殊詐欺は電話やハガキを用いて直接的なコミュニケーションで心理的な支配を狙うのに対し、フィッシング詐欺は偽のメールやWebサイトを用いてパスワードやカード情報を抜き取る技術的な盗難を指します。
- Q受け子や出し子として利用された場合でも罪に問われますか?
- Aたとえアルバイト感覚であっても、犯罪の片棒を担げば詐欺罪の共同正犯として逮捕・起訴される可能性が極めて高く、実刑判決が出ることも珍しくありません。
- Q還付金詐欺でATMへ行くように言われましたが、本当でしょうか?
- A絶対に嘘です。銀行や役所の職員が、還付金の手続きのためにATMの操作を指示することは物理的な運用として100パーセントあり得ないため、その場で通話を切断してください。
- Q犯人からの電話に出てしまった場合、どう対処すればいいですか?
- Aお金の話や個人情報の話が出た時点で、相手の言葉を遮ってすぐに電話を切るのが最善です。その後、警察の専用相談窓口である#9110へ連絡して状況を共有してください。




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