- 恋愛感情を演じながら不要な高額商品を買わせる悪徳商法のことだ!
- ターゲットの「断ったら嫌われる」という恐怖心を突き、宝石・絵画・不動産などを法外な値段で売りつける仕組みだ
- 手口を知っておくことでマッチングアプリでの接触から詐欺と見抜けるし、騙されても消費者契約法で取消できる可能性がある
このケースは、マッチングアプリを入口に使ったデート商法の典型例です。加害者側は最初から販売目的で接触しており、好意を演じることが業務の一環として組み込まれています。被害者が浮かれている間、相手はクロージングまでのシナリオを粛々と進めているのです。
なぜ断れなかったのか。その答えは「断ったら嫌われる」という恐怖心の悪用にあります。複数の店員に囲まれる状況は偶然ではなく、逃げ場を物理的・心理的に塞ぐための演出です。恋愛感情が判断力を著しく低下させるため、法外な価格にも気づきにくくなります。
法的には、2019年施行の改正消費者契約法(第4条3項4号)により、恋愛感情を利用して締結させた契約は取り消せるようになりました。契約書を受け取った日から8日以内ならクーリングオフも可能です。期間を過ぎても、気づいた時点から1年以内・契約から5年以内であれば取消権を行使できる場合があります。
防ぐための鉄則は一つ。初対面に近い相手に勧められた高額契約は、その場で絶対に判断しないことです。LINEやSNSの会話履歴は証拠になるため、削除せずに保存した上で、消費者ホットライン188または弁護士へ早急に相談してください。
【深掘り】これだけは知っておけ
デート商法が危険なのは、被害者本人が被害に気づかないまま時間が経過する点です。マッチングアプリや婚活サイトで知り合い、数回のやりとりを経て好意が芽生えた頃に、相手の勤務先の宝石店や不動産会社に誘い込まれます。
そこで複数のスタッフに囲まれ、断りにくい雰囲気の中で宝石・絵画・投資用マンションといった高額商品の購入を迫られます。被害者は恋人から勧められたという意識しかないため、家族や友人に指摘されるまで騙されたと気づかないケースが多いのです。
典型的なフレーズ・文脈

これ、あなたのことをイメージしてデザインしたネックレスなんです。ぜひ持っていてほしくて。契約してくれないと、もう会いにくくなっちゃうかもしれないな。
マッチングアプリで数週間やりとりした後、初めてリアルで会った日に相手の宝石店へ誘導され、購入を迫る場面での典型的なセリフです。恋愛感情と別れの恐怖を同時に使い、断る隙を与えない構造になっています。

今回のケースは典型的なデート商法とみられ、被害者は契約書にサインするまでが商品販売目的の接触だったとは全く気づいていなかったと述べています。
消費生活センターへの相談件数増加を伝えるニュース報道で使われるフレーズです。デート商法の特徴である「被害の発覚の遅さ」を端的に示しており、ニュース視聴者に注意喚起する文脈で登場します。

2019年施行の改正消費者契約法により、恋愛感情を利用して締結させた契約は取り消せるようになりました。LINEやSNSのやりとりを削除せず、まず消費者ホットライン188に電話してください。
弁護士や消費生活相談員が被害者に最初に伝えるアドバイスです。クーリングオフ期間(8日間)を過ぎていても、消費者契約法の取消権(気づいてから1年以内かつ契約から5年以内)が使える可能性があるため、証拠保全の重要性を強調しています。
【まとめ】3つのポイント
- 恋愛は最初から用意された舞台セット:相手の好意も、デートのシナリオも、すべて商品を売るために設計された演技です。美男美女が突然アプローチしてきたら、まず目的を疑うことが自衛の第一歩です。
- 断れない心理こそが最大の商品:好きな人に嫌われたくない・信じたいという感情を逆手に取り、冷静な判断を奪います。相手がどれほど魅力的でも、初対面に近い段階での高額契約は必ず持ち帰って冷静に考え直してください。
- 気づいたらすぐ188番に電話する:クーリングオフ期間を過ぎても消費者契約法の取消権が使える場合があります。LINEやSNSの会話履歴を削除せずに保存した上で、消費者ホットライン188へ相談しましょう。
よくある質問
-
Qマッチングアプリで知り合った相手にデート商法かどうか見分ける方法はありますか?
-
A
プロフィール写真が美男美女なのに枚数が極端に少ない、自分の職業をあいまいにする、会ってすぐ自分の勤務先や知人の店に誘導してくる、といった行動が重なる場合は要注意です。また、知り合ってから日が浅い段階で高額商品の購入や契約を勧めてきた時点で、その場では絶対に判断しないことが最大の防衛策です。
-
Qデート商法で契約してしまった場合、クーリングオフの8日間を過ぎていても取り消せますか?
-
A
はい、可能な場合があります。2019年施行の改正消費者契約法により、恋愛感情を利用して締結させた契約は取り消せるようになりました。気づいた時点から1年以内、かつ契約日から5年以内であれば取消権を行使できます。ただしLINEや購入明細などの証拠が必要なので、まずは削除せず保存し、消費者ホットライン188か弁護士に相談してください。
-
Qデート商法で買わされた宝石や絵画は、実際にはどのくらいの価値があるのですか?
-
A
デート商法で売りつけられる宝石や絵画は、専門店で鑑定すると購入額をはるかに下回る価格になるケースがほとんどです。実際の被害事例でも、数十万円で購入した宝石が数万円の査定額だったという報告が多く寄せられています。被害を疑ったら第三者の専門店で必ず鑑定してもらいましょう。
-
Qデート商法と結婚詐欺との違いは何ですか?
-
A
デート商法の目的は業者の販売ノルマを達成するために高額商品の購入契約を結ばせることです。一方、結婚詐欺は結婚する意志がないにもかかわらず結婚をほのめかして現金を借りたりだまし取ったりすることを目的とします。デート商法は商品・サービスの契約が主な被害であるのに対し、結婚詐欺は現金の直接詐取が主な被害という点が大きな違いです。
【出典】参考URL
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2020_07.html :国民生活センター公式、マッチングアプリでのデート商法事例とクーリングオフ・取消権の解説
https://shinjuku.vbest.jp/columns/general_civil/g_civil_disputes/4020/ :弁護士によるデート商法の手口・返金方法・消費者契約法改正の解説
https://www.secom.co.jp/anshinnavi/net_security/backnumber379.html :セコム「あんしんライフnavi」、デート商法の手口と対策・消費者ホットライン188の紹介
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%88%E5%95%86%E6%B3%95 :Wikipedia「デート商法」、法改正の経緯・消費者契約法第4条3項4号の条文内容
https://www.sumitani-lawoffice.jp/posts/post94.html :角谷法律事務所、消費者契約法による取消権の要件・追認時効1年・契約時効5年の詳細解説




コメント