ポンジスキームとは?【初心者向け】驚くほど簡単な詐欺の手口

詐欺
ポンジスキームとは
  • 高利回りをエサにする投資詐欺の手口
  • 実際には運用せず、後から集めたお金を以前の出資者に配当金として渡す
  • 新規の出資が途絶えると必ず破綻する自転車操業のような仕組み

もっとくわしく知りたい方は続きをどうぞ!

ポンジスキームをわかりやすく

ポンジスキームとは

ポンジスキームは、出資者から集めた資金を運用し、その運用益を出資者に配当金として還元するといった嘘をついてお金を集める詐欺。実際には、集めた資金を運用することはなく、後から参加した別の出資者からのお金を、以前からの出資者への配当金のように見せかけて支払う。例えば、Aさんが出資した100万円は、実際には運用されず、先に投資したBさんへの配当金3万円に充てられる、といった具合。

この詐欺の主な目的は、言葉巧みな嘘や魅力的な条件で多くの人からお金を騙し取ることにある。高利回り元本保証といった甘い言葉で、警戒心の薄い人や欲のある人を引き込む。年利30%や月利8%など、市場の相場からかけ離れた高配当を謳うケースが多い。

巧妙な手口として、最初は少額の投資から誘い込み、信用させてから高額な出資を促すことが多い。例えば、「少額から始められるから安心」といった言葉で、まずは投資のハードルを低く見せる。そして、初期に高配当を支払うことで信用を得て、徐々に高額な投資へと誘導する。

さらに、紹介システムを悪用し、出資者を加害者にしてしまうケースもある。友人や知人に紹介すると、紹介者に手数料が入る仕組みで、被害が拡大しやすい。紹介者は、高利回りな健全な投資だと信じ込んでいる場合もあるため、悪意がないケースも考えられる。

しかし、このような仕組みは、最終的には集めたお金を持ち逃げしたり、スキームが破綻して多くの被害者を出すことになる。新規の出資者が思うように集まらなくなると、資金が枯渇し、配当金の支払いが滞る

ポンジスキームの具体的な例

身近な例え話として、もし友達から「絶対に儲かる秘密の投資があるんだけど、あなただけ特別に教えるよ。毎月10%の利息がつくんだ!」と誘われたとしよう。しかし、その友達は実際には何も投資しておらず、あなたから預かったお金を、以前に同じように誘った別の人に利息として渡しているだけ。あなたが友達を信用してさらに大金を預けると、友達は突然連絡が取れなくなり、お金も戻ってこない。これはまさに、身近で起こりうるポンジスキームの簡単な例。あたかも運用益が出ているかのように見せかけるのが特徴。

過去には、様々な形でポンジスキームによる詐欺事件が発生している。

  • 豊田商事事件: 1980年代前半に発生。金の現物を渡さずに「純金ファミリー契約証券」という紙切れを売りつけ、高配当を謳ったが、実際には金を運用せず、集めたお金を別の出資者に回していた。TVCMを多数放映して信用を高めた結果、被害総額は2000億円以上とも言われる。投資家には、虎の子の老後資金を投入したお年寄りが多く、大きな社会問題となった。
  • 安愚楽牧場事件: 「母牛に出資すれば、毎年子牛の売却代金から3~8%の配当がある」と謳いオーナーを募集したが、実際には契約数に見合う牛は存在せず、既存の出資者に対する配当は、新規の出資者からの販売代金を充てていた。被害額は4200億円に上る日本史上最大の詐欺被害と言われる。架空の繁殖牛を販売する自転車操業で、最終的に破綻した。
  • かぼちゃの馬車事件: スマートデイズという不動産会社が、若い女性向けの賃貸用シェアハウスへの投資を募り、30年間の家賃保証と高利回り(8%)を約束したが、実際には入居率が低く、新たな投資家の資金で家賃を保証する自転車操業だった。多くの投資家がスルガ銀行からのローン返済に苦しみ、破産に追い込まれた人も出た。高額な物件価格や割高な家賃設定など、当初から賃貸管理で利益を得るつもりはなかったと考えられる。
  • バーナード・マドフ事件: アメリカで起きた史上最大級のポンジスキーム。著名人や金融機関を含む多くの投資家から約650億ドルを騙し取った。長期間にわたり、巧妙な手口で詐欺を隠蔽していた。年利10~20%という安定した高利回りを謳い、投資家の信頼を得ていた。
  • ジャパンライフ事件: 「腰の具合が良くなる」という触れ込みの磁気ベルトを「購入後、他の人に貸せば運用利益が出る」と告げ、高額の支払いを受けた後に購入後のベルトを預かっていた。しかし実際には、預かっていたベルトのほとんどはレンタルされておらず、配当金は新たな購入者の資金から支払われていた。被害額は約1億6500万円。これは典型的なポンジスキームの手口と言える。
事件名 発生時期 主な手口 被害額 (推定) 主なターゲット
豊田商事事件 1980年代金の現物なしに証券を販売
高配当を謳う
2000億円以上 高齢者
安愚楽牧場事件2011年破綻 母牛への出資で高配当を約束
実際には牛の数が不足
4200億円 個人投資家
かぼちゃの馬車事件 2017年 女性専用シェアハウス投資
30年家賃保証と高利回り、実際には自転車操業
約605億円
(約1,500億円以上とも)
個人投資家
バーナード・マドフ事件 2008年発覚 架空の投資戦略で高利回りを約束
実際には資金を運用せず
約650億ドル 富裕層
機関投資家
ジャパンライフ事件 2018年破産 磁気ベルトの購入とレンタルによる高配当
実際にはレンタル事業は形ばかり
約2100億円高齢者

どうやって騙すの?ポンジスキームのステップを解説

ポンジスキームの一般的な手順
  • 1
    魅力的な謳い文句で勧誘

    元本保証」「高利回り」「絶対儲かる」といった甘い言葉で投資家を誘い込む。例えば、「あなただけ」「特別」「限定」といった言葉で、希少性を演出し、冷静な判断を鈍らせる。

  • 2
    初期の配当金を支払う

    投資家を安心させるため、最初は約束通りの配当金を支払う。これは実際には運用益ではなく、他の投資家からの資金を流用したもの。少額の投資から始めさせ、実際に配当金を支払うことで信用を得る。

  • 3
    信用を得てさらなる出資を促す

    配当金を支払うことで投資家の信頼を得て、さらに多くの資金を投入させようとする。例えば、「もっと儲かるプランがある」「追加投資でさらに利益がアップする」などと誘い、投資額を増やさせる。

  • 4
    新たな投資家を勧誘する

    スキームを維持するためには、常に新しい投資家からの資金が必要となる。そのため、紹介制度などを利用して積極的に新規投資家を勧誘する。紹介者に高額な手数料を支払うことで、積極的に勧誘させる。友人や家族など、身近な人を巻き込むことで、信用を増幅させる

  • 5
    自転車操業が限界に達する

    新規投資家の増加が鈍化したり、多くの投資家が払い戻しを求め始めると、資金繰りが悪化し、配当金の支払いが滞るようになる。市場の状況が悪化したり、大規模な事件が報道されたりすると、不信感が高まり、資金の流出が加速する

  • 6
    破綻または逃亡

    最終的には、配当金の支払いができなくなり、スキームは破綻する。あるいは、主犯者が集めた資金を持ち逃げし、姿をくらます。配当金の支払いが途絶えたり、解約に応じなくなったりして、被害者が初めて騙されたことに気づくケースが多い。

ポンジスキームについてのよくある質問

Q
ポンジスキームとピラミッドスキームはどう違うの?
A

どちらも新規参加者の資金を以前の参加者への支払いに充てる詐欺の手口だが、ポンジスキームは運営者が中心となって配当を装うのに対し、ピラミッドスキームは参加者が積極的に新規会員を勧誘することで利益を得る点が異なる。ピラミッドスキームでは、紹介者自身が利益を得る構造になっている。ポンジスキームは投資詐欺の一種だが、ピラミッドスキームはマルチ商法(MLM)に似た構造を持つことが多い。

Q
なぜポンジスキームに騙されてしまう人がいるの?
A

高利回りへの期待、元本保証への安心感、知人からの紹介による信頼、複雑な仕組みを理解できないこと、などが挙げられる。また、「自分だけは大丈夫」という過信や、儲けたいという欲望も利用される。特に、「簡単にお金が手に入る」という甘い誘惑に弱い人が狙われやすい。

Q
ポンジスキームの手口を見抜くにはどうすればいい?
A

あり得ない高利回り、元本保証の謳い文句、投資内容の不透明さ、未登録の業者、強引な勧誘、などが危険信号。金融庁などの公的機関が、民間の業者に投資の勧誘を委託することはない。少しでも怪しいと感じたら、すぐに第三者に相談することが重要。

Q
もしポンジスキームに騙されてしまったらどうすればいい?
A

まずは警察や弁護士、消費者センターなどの専門機関に相談する。証拠を保全し、被害回復に向けて早めに動くことが大切。泣き寝入りせずに、集団訴訟などの手段も検討すべき。クーリングオフ制度が利用できる場合もあるので、契約書を確認する。

ポンジスキームが生まれた歴史や背景

チャールズ・ポンジ(Charles Ponzi, 1882年3月3日 – 1949年1月18日) 出典:Boston Library (NYT); en.wikipedia.org – Boston Library (NYT); en.wikipedia.org, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=31534797による

ポンジスキームという名前は、20世紀初頭にアメリカで詐欺事件を起こしたチャールズ・ポンジという人物に由来する。ポンジは1919年、国際返信切手券を使った投機ビジネスを始め、「90日間で40%の利回り」という高配当を謳って投資家から資金を集めた。彼は、国際返信切手券の価格差を利用すれば利益が出ると嘘の説明をしていた。

しかし実際には、切手券への投資はほとんど行わず、後からの出資者の資金を以前の出資者への配当に充てていた。彼は投資を一切行っていなかった。彼の詐欺は1920年に新聞報道によって明るみに出て破綻し、多くの被害者を出した。金融誌が彼のビジネスモデルの矛盾点を指摘したことがきっかけだった。

興味深いことに、ポンジ以前にも同様の手法を使った詐欺は存在していたと言われている。19世紀にはすでに報告があり、チャールズ・ディケンズの小説にもその手法が描かれている。そして近年では、仮想通貨やインターネット技術を悪用した新たな形のポンジスキームも登場している。例えば、「必ず儲かる」「年利10%以上は間違いない」などと甘い言葉で誘い、暗号資産への投資を勧める詐欺が増えている。

ポンジスキームの被害にあってしまいやすい人物や状況

  • 高すぎる利回りを謳う投資話には要注意。月利数10%など、常識では考えられない利回りを約束するものはまず疑うべき。
  • 元本保証を強調する投資話も危険。銀行預金や国債以外で元本保証を謳う商品は法律で禁止されている場合が多い。
  • 投資の仕組みや内容が不透明で、理解できない場合は手を出さない。例えば、「秘密の投資法」「複雑すぎて説明できない」などと言葉を濁す場合は要注意。
  • 金融商品取引業の登録がない業者や、無許可の業者からの勧誘には注意する。金融庁の登録を受けているか必ず確認する。
  • 「あなただけ」「今だけ」といった特別扱いを強調する勧誘は警戒する。例えば、「今日中に決めないとチャンスを逃す」などと、決断を急かすような勧誘は危険。
  • 友人や知人からの紹介でも、鵜呑みにせず、自分でしっかりと確認する。信頼している人からの紹介でも、投資のリスクや仕組みを理解することが重要。
  • 海外の投資や、実態が確認できない事業への投資は慎重に行う。海外の口座への送金を指示されたり、事業内容が不明瞭な場合は注意が必要。
  • 支払いが滞ったり、資金を引き出すのが困難になった場合は、すぐに専門機関に相談する。例えば、「もっと高い利回りをあげるから」などと言って、引き出しを思いとどまらせようとする場合もある。
  • SNSやインターネット上の情報だけを鵜呑みにしない。公式な情報源や信頼できる専門家の意見を参考にする。匿名性の高い情報や、過度に煽情的な情報には特に注意が必要だ

ポンジスキームのまとめ

  • 「うまい話には裏がある」常に警戒心を持ち、特に高利回りや元本保証を謳う投資には慎重になる
  • 投資内容や業者の情報を徹底的に調べ、理解できないものや、登録がない業者には手を出さない
  • 少しでも怪しいと感じたら、すぐに誰かに相談し、家族、友人、信頼できる専門家など、客観的な意見を聞くことが大切
賠償罪子
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以上、ポンジスキームについてでした!これで、ポンジスキームはあなたの知識となりましたか?

被害にあわないように対策しましょう。まだまだ足りないという方は、コメントをぜひください。お待ちしております。

※本記事の内容については、できる限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、完全に正確であるという保証はありません。一部の内容に誤りや適切でない表現がある可能性があります。ご了承の上、参考程度にとどめていただければ幸いです。なお、記事の改善点などがございましたら、ぜひコメントにてご指摘ください。
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賠償罪子

えっと、それ詐欺だよ。おいしい儲け話は庶民には来ないからね!

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