- 高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」が起こした詐欺事件
- 高級腕時計をトケマッチに預けると月額使用料をもらえると集客していた
- 預かった高級腕時計19億円分を持ち主に返却しないまま海外逃亡
2024年1月31日、高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社が突然のサービス終了と解散を発表。その当日、持ち主たちから預かった高級時計を持ったまま元代表はドバイに向けて出国した。
今回は、ロレックスなどの高級腕時計約19億円分が持ち主たちに返ってきてない事件を紹介します。
YouTubeもやっているので、動画もぜひご視聴ください。
トケマッチ事件の概要
2021年に小湊敬済(本名:福原)が設立した合同会社ネオリバースは、高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」を運営開始。このサービスでは、高級腕時計を預けると、その評価額に応じた月額使用料を受け取ることがでる。
当初はメディアでも注目を浴び、人気サービスとして好調に見えましたが、実際はお金を支払いメディアへの露出を増やしていただけ。2024年1月31日、突如サービス終了と会社解散を発表。ホームページには預けられた高級腕時計の返却について6ヶ月を目安とする旨が記載されていましたが、明確な返却日は不明。
同日、小湊は成田空港からドバイへ出国。高級腕時計約800本、市場価格約19億円分が持ち主に返されないまま海外逃亡。約1億円分の腕時計が既に売却されており、小湊は業務上横領の疑いで指名手配されている。
会社のホームページでは小湊の本名ではなく偽名が掲載されていたことも発覚。警視庁は国際手配を検討しているとみられ、小湊が詐欺罪に問われる可能性もある。業務上横領と詐欺の法定刑は10年以下の懲役と同じだが、裁判では詐欺の方が重い判決となる傾向にある。
トケマッチ事件の時系列
- 1981年小湊敬済が大阪で誕生
のちに高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」を始める小湊敬済が大阪で誕生。
幼い頃に両親が離婚し、母と兄と3人で風呂なしの古い団地で、高校卒業まで暮らした。
小湊は高校卒業後、不動産会社に就職。しかし就職した不動産会社は、1年ほどで倒産。
職を失った小湊は生活費を稼ぐため、コンビニ、工場、水商売と職を転々としました。その後、不動産会社に入社し、5年ほど働き、トップセールスマンになる。
トップに上り詰めた小湊は独立を決意し、不動産会社を立ち上げた。しかし3年ほどで資金繰りが行き詰まり、会社を畳む。 - 2020年合同会社ネオリバースを設立
- 2021年高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」開始
高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」開始
ニッポン放送ラジオ、TOKYO MXテレビ、に本人が出演
週刊誌、腕時計専門誌、経済誌に「トケマッチ」の記事が掲載これまでなかったこの高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」はメディアから注目を浴びる。お金を支払いメディアに出演していたと思われる。
- 2023年「トケマッチ」のCM放送開始
- 2024年高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」のサービス終了
「トケマッチ」のサービス終了と合同会社ネオリバースの解散をネオリバースのホームページで発表
高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社が突然のサービス終了と解散を発表した小湊は、同じ日に成田空港から出国。UAE(アラブ首長国連邦)のドバイに向かったとみられ、現在は海外逃亡中のようです。
事件が大きく報道されて小湊の本名は福原だと分かりました。会社のホームページには本名ではなく偽名を載せてます。
高級腕時計約800本、市場価格約19億円分が持ち主に返されていません。
すでに約1億円は売られており、着服した容疑で小湊は業務上横領の指名手配をされています。
今後、警視庁は国際刑事警察機構(IPCO)を通じて、小湊容疑者を国際手配する方針のようです。
業務上横領と詐欺罪は、法定刑はどちらも10年以下の懲役と同じです。しかし、実際の判決では、詐欺罪の方が重く判決される傾向があります。
トケマッチのサービス内容
ここで簡単に高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」について説明します。
高級腕時計を持っている人が「トケマッチ」に高級時計を預けると、預けた腕時計のランクに応じた月額使用料を受け取れる仕組みです。その高級腕時計がレンタルされたかどうかに関わらず月額使用料を受け取れます。
下記が腕時計のランクと月額使用料の一覧です。
腕時計ランク | 月額使用料 |
---|---|
評価額60万円以下 | 月額9900円 |
評価額100万円以下 | 月額14900円 |
評価額100万円~150万円以下 | 月額19900円 |
評価額150万円以上 | 要問合せ |
腕時計を預けるだけで不労所得を得れると投資や副業の一貫として、高級腕時計を預ける人を集めていました。預けた時に起こる傷や紛失などの損害を賠償するとリスクのなさのアピールもあり高級腕時計は何百本も集まります。
トケマッチ事件まとめ
- 高級腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」は、高級腕時計をトケマッチに預けると月額使用料をもらえると集客し、預かった高級腕時計19億円分を持ち主に返却しないまま元代表はドバイへ海外逃亡
- 元代表の小湊は不動産会社でトップセールになった後、一度会社を立ち上げたが失敗し、その後トケマッチを始め、多くのメディアにお金を払い露出した
- トケマッチのサービス内容は、実際にレンタルされなくても月額使用料をもらえるなど、一見投資や副業によさそうだけど、ビジネスとして成り立たないのが分かる
トケマッチ事件からの教訓
会社の代表がテレビ、ラジオ、雑誌に多く露出してるからといってすぐに信用せず、その人の実績、ビジネスモデルをしっかり見ましょう。
トケマッチ事件についてご理解いただけましたでしょうか。わからないことや疑問点があれば、ぜひコメント欄で質問してください。より適切な情報を提供できるように、記事を読んだ生の声を聞かせていただきたいです!
以上、トケマッチ事件についてでした。このような新しく展開されたサービスの投資詐欺事件から学ぶべき点は多くあります。コメント欄にご意見ご感想、詐欺の体験談などを心よりお待ちしております!!
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