- 自治体や税務署の職員を名乗り、払いすぎた税金や医療費が戻ると嘘をついて現金をだまし取るなりすまし犯罪のことだ。
- 今日が期限だという時間的猶予のなさで冷静な判断を奪い、ATMの操作を指示して被害者の口座から犯人の口座へ送金させる仕組みだろう。
- ATMで還付金を受け取ることは物理的に不可能であるという事実を理解していれば、被害に遭うわけがない。

この4コマ漫画で描かれているのは、自治体職員などを装い、言葉巧みにATMへ誘導して現金をだまし取る還付金詐欺の典型的な実例です。犯人は「医療費や税金の還付金がある」「手続き期限は今日まで」などと虚偽の情報を伝え、被害者を焦らせて冷静な判断力を奪います。
最大の特徴は、被害者が「お金を受け取る手続き」をしていると思い込んでいる間に、実際には犯人の口座へ「振込」の操作をさせられてしまう点にあります。漫画の事例のように、被害者はATMの操作完了後、明細書を見て初めて自分がお金を振り込んでしまった事実に気づくのです。特にATM操作に不慣れな高齢者が狙われる傾向が顕著に見られます。
被害を防ぐための鉄則は、「市役所などの公的機関が、還付金のためにATM操作を指示することは絶対にない」と知っておくことです。電話で「ATM」という言葉が出た時点で100%詐欺だと断定し、すぐに電話を切って警察や家族に相談してください。
【深掘り】これだけは知っておけ
なぜこの手口が横行しているかというと、携帯電話を使いながらATMを操作させることで、周囲の制止や行員の注意を回避できるからです。被害者は還付金受取の手続きをしていると思い込まされていますが、実際には犯人の指示通りに振込設定を入力させられています。特に無人のATMコーナーやコンビニの端末が、人目が少ないために犯行現場として選ばれる傾向にあります。
典型的なフレーズ・文脈

医療費の過払い金があります。今日が手続きの期限ですが、まだ書類が届いていないようなので特別にATMで手続きを受け付けます。
詐欺師が役所職員を装い、被害者に焦りを感じさせて冷静な思考を奪う際に使われる定番のセリフです。

犯人は被害者に対し、ATMの操作画面で返金コードと偽って、実際には送金額となる数字を入力させた。
ニュースや警察の広報において、被害者がどのように騙されて振込操作をしてしまったのか、その具体的な手口を解説する文脈です。

役所が還付の手続きでATMへ行くよう指示することは絶対にありません。不審な電話があれば、まずお住まいの自治体へ直接確認してください。
消費生活センターや自治体が、住民に対して注意喚起を行う際に出す、実務的な防衛アドバイスです。
【まとめ】3つのポイント
- 一方通行の入り口:ATMの操作で自分のお金が外に出ることはあっても、公的なお金が即座に入ってくることはあり得ない。
- 安心感の悪用:税金や保険といった公的制度への信頼を逆手に取り、手続きという名目で犯罪に加担させてしまう巧妙な心理戦だ。
- 電話という名の遠隔操縦:犯人とつながったままの携帯電話は、自分の財布の鍵を相手に渡しているのと同じだと自覚し、すぐに通話を断つ勇気を持つ。
よくある質問
- Q還付金詐欺とオレオレ詐欺との違いは何ですか?
- Aオレオレ詐欺は家族のトラブルを解決するための示談金などを要求しますが、還付金詐欺は税金や保険料の払い戻しという名目でお金を返すと持ちかける点が異なります。
- QATMの操作で逆にお金を受け取る設定は存在しませんか?
- A一切存在しません。ATMは送金や引き出しのための機械であり、税務署などがATMを通じて直接現金を振り込むようなシステムは、日本の金融機関にはありません。
- Q犯人が名乗った部署に確認の電話をしても大丈夫ですか?
- A相手が教えた番号ではなく、必ず公式ホームページや電話帳で調べた代表番号にかけてください。犯人が用意した偽の窓口につながるリスクを避けるためです。
- QもしATMで操作をしてしまったら、お金は返ってきますか?
- A直ちに振り込め詐欺救済法に基づき、振込先の銀行と警察へ連絡してください。相手の口座を凍結できれば、残高の範囲内で返金を受けられる可能性があります。




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